ヘルパーの同姓介助/自分の目指す福祉サービスとは?

研修の講師の方(ガイドヘルパー事業所勤務)に、6点の質問に回答をしていただいたので、この内容を3回に分けてご紹介しますね。

講師と言えど、現場の一個人の主観によるもの。最適解ではないので、そこはご承知おきください。また、のんた~ぼ夫的補足(感想)を付け加えさせていただきます!


1.ガイドヘルパーの同姓介助について

【講師】原則、同姓介助(介助者も利用者も男性または女性)。トイレ介助(排便後のふき取り等)が事前に想定さ れる場合は、同姓のヘルパーを派遣しているが、外出中にトイレ介助をメインとしない場合、男性利用者に女性ヘルパーが同行することはよくある。一方で、女性利用者に男性ヘルパーの同行したケースはない。

【のんた~ぼ夫】同姓介助はプライバシーの視点から必要である。しかし、利用者が「この人(ヘルパー)と外出したい!」と、信頼をおいているヘルパーとの外出を希望であれば、男女の区別なく提供したい。

男女の組み合わせが難しいトイレ介助なら、事前に排泄を済ませておいたり、本人の同意があれば紙ぱんつを使用したり、外出途中で、同姓のヘルパーを事業所から派遣したり、また、他事業所の協力関係があれば、外出先から近い登録ヘルパー(直行直帰のパートさん)が自宅から派遣したり、他事業所のトイレを借りたりするのもありではと思う。

福祉サービスは、制度も手伝って、世間一般的な常識的や良心、善良といったところで成り立ち、人のデリケートな部分に介入する社会的規範の上に立つ立派な職業である。しかし、制度上の制約や常識的な概念によって、〇〇はできるけど、△△はできない。と、すぐに判断してしまったり、諦めてしまったりするようなマインドにならないようにしたい。

「どうしたら利用者が望むことができるか」を、利用者と一緒に考えたサービス提供をしたいと感じた。

2.利用者が福祉サービスの枠を超えて柔軟な対応を望んでいるケースについて

【講師】柔軟な対応を望んでいる方は多いと思う。様々なニーズに、柔軟さやフットワークの軽さは大事な部分だと感じる。ただし、ヘルパー事業所は市や県から指定を受けて運営しているので、「提供できない範囲(制度外)」も多くある。あくまでも、制度内での提供が大前提で、ヘルパーが対応できないところは、様々な社会資源(ボランティア団体、民生委員、家族や友人など)を頼りながら、ヘルパーがそのつなぎ目の役割を担うことになる。

【のんた~ぼ夫】様々な社会資源が乏しいと感じる。心身のハンデがあるのに、障がい者手帳の交付されなかった方や、介護保険の認定を受けられなかった方は福祉サービスは使えない。

そういった、いわゆるグレーゾーンにいる方は、必ず一定数はいて、支援を望んでいても、社会や身近な人に声を上げにくい状況があるのではと想像してしまう。そこにスポットを当てた福祉サービスが必要で、まさに見て見ぬふりをしていると一緒なのでは、、。

グレーゾーンにいる方の実生活や、社会とのつながりを維持するはどのような支援が必要か。ボランティア活動や研修などを通して、私がそこにスポットを当てる柔軟な福祉サービスを模索していきたい。以上

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