介護(福祉)タクシーの利用 / 視覚的ツール(マカトン法など)について

日中の梅雨の真っ只中ではありますが、元気に記事を発信していきます。さて、「ジェラートピケ」という、パジャマブランドをご存じでしょうか。最近、私たちに夫婦に、家族から結婚記念としていただきました。この蒸し暑い季節にぴったりの冷感触感でシルク生地のような肌触り。質の高いパジャマなんです。おかげ様で、深い睡眠がとれるようになってきました。よく言う、人生の1/3は睡眠。質の高い睡眠が、心身の健康に良いことは知られています。でも、その結果や実感が得られるのは、起床時の目覚めや日中のパフォーマンスで知ることになるかと思います。自分の調子に注視して、健康な生活をしていきたいものですね。

研修の講師の方(ガイドヘルパー事業所勤務)に、6点の質問に回答をしていただいたので、この内容を3回に分けてご紹介。今回は3回目の最終話です。また、のんた~ぼ夫的補足を付け加えさせていただきます!

「」内の用語は、それぞれの項目の最後に説明を加えていますので、ご参考になればと思います。

介護(福祉)タクシーの利用

【講師】知的障がい者対応の事業所では、ほとんど方が「福祉特別乗車券」を利用する。一方で、全身性(身体)障がい対応の事業は、「タクシーチケット」を利用する方が多い。各地域の交通網や外出目的により、知的障がい、全身性障がいによって希望が変わる印象がある。

※「福祉特別乗車券」とは、(自治体によって細かいところは異なるが)自治体が発行している乗車券で路線バスや電車を年額数千円(20歳未満はその半額)支払えば、無制限で乗ることができる。対象者は、身体、精神、知的障がいの方

「タクシーチケット」とは、一般のタクシー会社が法人または、個人に対して発行するチケット。降車時に、運転手と支払い金額をチケットに利用者が記入し、運転手に渡す。支払方法は、後払いで、手元に請求書が送付され、タクシー会社に振り込む流れ。

【のんた~ぼ夫】知的障がい者は、外出の頻度は多い傾向があるため、福祉特別乗車券の方が利用しやすいようである。全身性障がいの方は、主に通院がメインで、バスや電車に乗るには負担が掛かるため、タクシーを利用している。(各地域によってどの交通機関を使うかの事情は異なる)

介護タクシーは、民間会社が設立でき、料金は、一般タクシーと同等だが、リクライニング車椅子やストレッチャー利用の場合は割高になる。また、運転手は、介護職員初任者研修を受けている場合は、自宅のベットからタクシーに乗るときや、降車後の移動のサポートを受けられる。介護保険の適用があり、利用料金を抑えられる。

福祉タクシーは、社会福祉法人やNPOなど非営利の法人が設立でき、サポートは、付き添う家族などが行い、運転手はサポートはしない。介護保険の適用はなく、一般のタクシー料金と同等で全額実費負担となる。

介護タクシー、福祉タクシーともに運転手になるためには、普通運転免許2種の取得が義務付けられている。

知的障がい者への視覚的ツール

【講師】ツールは、利用者が理解している方法に合わせて行う。代表的なものに「マカトン法(マカトンサイン)」やジェスチャーなどがある。視覚的ツールはそれ以外にも、文字盤やコミュニケーションボード、実物・写真(イラスト)
カードの提示など様々なものが含まれる。いずれにしても、利用者が習得や理解しているものに合わせて提示することが大事になる。実際に対応する利用者のコミュニケーションの特性を知ることや、同じ事業所の諸先輩から学ぶ(引継ぎを受ける)ことが不可欠。

※「マカトン法(マカトンサイン)」とは、イギリスが発祥の地であり、世界40ヶ国以上で使われているコミュニケーションツール。主に知的障がい者とコミュニケーションをとるときに、手話を元手に、簡略した手話である。相手に伝えたいとき、簡略した手話に合わせて、その伝えたい言葉を同時に用いる手法。

【のんた~ぼ夫】マカトン法は、学校法人旭出学園(知的障がい児が通う私立の特別支援学校)がコミュニケーションの指導場面で使われている。また、旭出学園の関連施設である社会福祉法人大泉旭出学園(都内4施設、千葉1施設)、富士旭出学園(静岡1施設)でも、各施設で生活支援を受ける障がい者の実態によって、マカトン法の取り入れの差はあるが、日常の生活において、マカトン法を用いたコミュニケーションを行っている。おそらく、全国の福祉施設の中で、積極的にマカトン法を取り入れている数少ない法人の一つではないかと思う。

また、旭出学園に隣接している、イギリスマカトン協会の支部である日本マカトン協会があり、マカトン法の普及や指導者養成を目的に、書籍の発行やワークショップ、セミナーなどを定期的に開催している。

コミュニケーションをとりとき、利用者の実態に合わせるのが基本。視覚に働きかける場合、行先にある実物や写真または、イラストを用いる。障害の程度が重いほど実物を提示し、比較的軽い方はイラストや言葉で知らせる場合が多い。

また、言葉で行先を知らせるときも、利用者の実態や障がい程度に応じて、例えば、ブランコが好きな子供だとすると、こちらが「〇〇公園に行って、ブランコしよう」と言うところを、「公園」、「ブランコ」と言って、一語分ずつ区切って伝えたり、「ブ」や「ブラ」のみ伝え、残りの「ランコ」、「ンコ」を言えるように誘ったりして、手助けの度合いが多くすることで、その子供が分かりやすく、想起しやすい工夫をし、自分から行動できる働きかけをする。

他の例えでは、利用者が支援者からお茶を注いでもらったときに、支援者は「なんて言いますか?」と、手助けの度合いが少ない言葉を伝える。その方には、「ありがとう」や「どうもね」などの返答がふさわしいか、気付いてもらうようにする。

手助け(気付かせる)の度合いが多い、少ないを考えながら、言語的な支援をする必要である。

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