【ボランティア】知的障がい児のプール活動支援で学んだこと

今年度、東京や神奈川など、公共の屋内プールは閉鎖しているところ多いが、民間のスポーツクラブのプールは営業しているところがある。

今回は、その民間プールにおいて、小、中、高の特別支援学校在学生(自閉症を伴う知的障がい児6名)の付き添いとして、プール活動のボランティアの参加をしてきた。

初参加なので、他のボランティアさんが子供に二人一組で付き添っている様子を見学しながら、ボランティア団体の方から年間の活動内容や活動をする子供の特徴などの説明をプールサイドで聞いた。この団体の方は、活動をする子供たちの保護者で運営され、地域の方がボランティアとして支えているようだ。

プール活動は子供に人気があり、月3~4回ある活動において、2回確保している。他の活動は、お出かけや季節の行事、音楽療法などが年間の予定として組んである。

コロナ渦の中、子供たちにとっては、この日を待ちに待っていたことでしょう。初参加の私でも、子供の表情や仕草からワクワク感をすぐに感じ取れた。

子供の中には、水泳競技のパラリンピック代表候補がいて、体つきや泳ぐフォーム、技術が別格で、俊敏な魚のようにスイスイ泳ぐ姿に感動!釘付けでした笑。

説明後、予定していなかったが、説明をしてくれた方の計らいで、二人一組の中に入って、一緒に活動をすることになった。

付き添った子供は、中学1年の男の子。練習内容は2点あり、ビート版を使いながら、小刻みに足をバタバタすることや、基本の息継ぎをするリズムをマスターすることだ。目標は、その2点を25mプールを三往復すること。

目標達成すると、大好きな自由遊びが待っている。自由遊びとは、バタフライのように両手をダイナミックに回して前に進んだり、初対面の私の背中に、「背中、ラッコ~ラッコ~」と言って、私がいいよと言うと、乗って前に進むと、はしゃいだりして、とても楽しそうだった笑。

その子は、練習のときは真剣で、遊びとの区別をしっかりとつけ、活動できることに感心した。また、私と初めての関わりだったのに、積極的に一緒に遊んでくれた。

な ぜ か

安心感の積み重ねは、信頼につながるから。

私もできる限り、練習中に所々で目線をその子に合わせ、様子を見ながら、褒めたり、励ましたりして声を掛け続けたことで、私はちゃんとあなたを見ているよと、思ってもらえるように意識して関わった。

もしかしたら、その子にとって「僕のこと見てくれている!」と、安心感が芽生えたのでは。そうだったらいいな~。

ま と め

プール活動において、泳ぐ技術の習得と同じく、「嬉しい!楽しい!がんばった!」の感情は、子供の発達に必要である。そういった感情を外(身近な人)に向けて発信する力を大事にしたいと感じた。

ボランティアでの参加とは言え、独立後の仕事を見据えた実践の場である。子供と関わる一瞬一瞬の表情や仕草を見て、「私がどのようなアプローチをすると、その子供の利益になるか?」を、考えた福祉サービスを提供したいと思う。

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